叛骨の焔

有子山城は、兵庫県豊岡市出石町にある山城である。

有子山城は、天正２年（１５７４年）頃、但馬の戦国大名、山名祐豊によって築かれた大規模な山城である。天正８年（１５８０年）、山名祐豊は織田信長と敵対し、その部将、羽柴秀長の攻撃を受けて、有子山城は攻め落とされた。その後、有子山城は秀長の持ち城となるが、天正１３年（１５８５年）、大和郡山に転封となった事から、代わって前野長康が城主として入った。文禄４年（１５９５年）、長康は、豊臣秀次事件に連座して切腹、改易となり、代わって小出吉政が城主となる。


慶長９年（１６０４年）、小出吉政の子、吉英が有子山城を引き継ぐが、山麓の居館を拡充して出石城とし、そこを居城とした。有子山城はその後も詰めの城として整備されていたようだが、元和元年（１６１５年）に施行された一国一城令を受けて、廃城になった模様である。現代でも、有子山城の本丸には、織田、豊臣時代に築かれた石垣が良好な状態で残されており、そこから見下ろす出石の町並みもまた、壮観である。




有子山城 posted by (C)重家

↑登山口


出石城の鳥居を登り切った所に、有子山城の登山口があります。



有子山城 posted by (C)重家

↑登山道


結構、急峻な登りが続きます。



有子山城 posted by (C)重家

↑石垣


山上まで登りきると、まずこの石垣が目に入ってきます。



有子山城 posted by (C)重家

↑本丸石垣




有子山城 posted by (C)重家

↑本丸からの眺め


眼下に広がるのは出石の町並みで、中央遠くに写る山は、かつての山名氏の本拠、此隅山城です。



有子山城 posted by (C)重家

↑本丸からの眺め




有子山城 posted by (C)重家

↑大堀切


本丸と千畳敷を隔てる、巨大な堀切です。鋭い切り込みで、斜面を直登するのは非常に困難です。



有子山城 posted by (C)重家

↑千畳敷


山上とは思えないほど、広大な空間が広がっています。かつて、ここには城主の館が建っていたのでしょう。



有子山城 posted by (C)重家




有子山城 posted by (C)重家



有子山城を訪れたなら、立派な石垣、巨大な大堀切、広大な千畳敷、それと本丸からの眺めを堪能して頂きたいですね。