忍者ブログ

肥前の熊、参上!

2009.12.03 - お笑い歴史街道
戦国時代の九州、肥前の地にある龍造寺家は、土豪のような小さな存在であったが、龍造寺家兼(剛忠)の代になって、佐賀の地を拠点に急速に力を付けつつあった。家兼は知勇に優れ、野心に燃える武将であった。これまで、龍造寺家は小弐氏に仕える一家臣に過ぎなかったが、この家兼の時代に徐々に戦国大名への階梯を上りつつあった。


龍造寺家が勃興しつつあった頃、享禄2年(1529年)、龍造寺家に1人の男子が誕生した。この男子は、家兼の孫である周家と大方殿(慶誾尼)との間に生まれ、長法師丸と名づけられた。この長法師丸こそが、後に「肥前の熊」と恐れられる強豪、龍造寺隆信、その人であった。長法師丸は容貌魁偉、眼光炯炯であったと伝えられている。しかし、長法師丸は武将としての道は歩まず、7歳の折、家兼の三男、豪覚和尚のいる宝琳院に預けられ、円月と号した。


豪覚和尚 「周家殿、大方殿(慶誾尼)、このクマを必ずや、一人前の僧侶として育て上げて見せましょうぞ」

                 / ̄ ̄\
               / ─  ─\
               |  (●)(●) |
 .             . |.  (__人__) .|  お任せあれ
               |   ` ⌒´   }
              _rl.ヽ`     ////
..              /\\    ////゙l゙l
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
.          /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{   | !`:、
           ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|
           !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、



周囲の者達は、円月が仏の道に精進して、高僧になる事を望んでいた。
だが、寺での円月は、手の付けられない悪僧であったとも。



肥前のクマさん 「精進料理など、腹の足しにもならんクマー!シャケだー!シャケを持って来いクマーっ!!」
      , - 、
  .  Y Y´ \
     l  \  \      グビグビグビ!
      \  \  .>、      _
       \  `'´  .`;    ./ l       _
        \    /`ヽ  /, - ゝ-- .,_/ ヽ
         ` ー´ヾ__.人 ,/         丿
              l  lヽソ、-,(_●_ ) ●  i
                l  !/ヾ、 .! / /     ',    , -、
             l   l *ζ' /  *   ミ    /   j
            l.   ヽ.  '´      _ノ _/   ./
            l              ̄    ノ
             !            ____,. ´
               ;            ̄l
               l            l
              l            l




 豪覚和尚 「寺で酒を飲みおって、この馬鹿もんが!ほれ、本州のシャケを持ってきてやったぞ。」

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   これ食って落ち着け、酒乱グマめ!
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄




肥前のクマさん 「バッキャローーー!!!シャケは蝦夷地の物に限るクマー!」

      オーリャー      ____ ─────         ―=ニ
                ___   _ - ──── - 、  ──
       ∩___∩        /:::::::ヾ           ヽ
       |       ヽ      /:::::::::::::::::::、           、
       /  >   < |     ,::::::::::::::::::::::::i            i
 三_  彡   (_ ●_) ミ  ̄ / |::::::::::::::::::::::::|            |
───   二  |∪|二 三 /  |:::::::::::::::::::::::::|            |
 __ =   三 二_  (_(__ !:::::::::::::::::::::::::!           i
      ────     二─  |:::::::::::::::::::::::|           ,
       |     ────    !::::::::::::::::::::/           /
       |  /\ \二二二   ヾ、_:::/          /
 ───  .| /  二二 )           ─ ------ ─ '
       ∪   (  \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ────
             \_)      ドコーーーン!!!




 豪覚和尚 「手が付けられん。この馬鹿グマは・・・」

           / ̄ ̄ ̄ヽ
          /::::  |||||   ヽ
        /:::   __ノ::::::ゞ;;:)   ウウウ・・・
        /    ( ;:;:;:;ノ:::::<->
      /;:;:;:;;;:;  (_ _人 __)
    .///ヾ     .`┃ノ
   / /| ヽ/ / ∧ |
   / /_|  \/ / | |
  ヽ、//////)/  | |
   /  ̄ ̄ ノ   | |
____,/  )--- ヽ   ヽ つ




肥前のクマさん 「寺の生活は暇過ぎるクマー!やってやれんクマーーっ!!!」

 ___
(     ヽ∩___∩
  ̄ ̄\ | ノ      ヽ
      /  ●   ● |      アッシャーーー!!!
      |    ( _●_)  ミ
     彡、   |∪|  、` ‐- _
     /    .ヽノ   .)  \ \
    /      /   /  \|   |
   /     /    /   ヽ|   |
  /    _/     |    |  / |
    ∠//:::/::::::|:::l:i    /  / |
      |/;;;;/;;;;;;;/;;;|,,|   /  /  |
      //|/::::/|//  / /|  /|
    ./  // /    // / / .|
      /      /  // | /
                /  /




 豪覚和尚 「こ、これ、仏像で爪を研ぐでない!この罰当たりもんがー!」
                  .___
                 / ノ  .\   
                /  (●) ヽ、ヽ  やめるのじゃー!
               /   (⌒  (●)/
               /    ( ̄ヽ__)/∩m
.           /⌒ヽ(ふ.  ノ yノ/ (  ノ
            `ァー─⊇(_ノ´\_/ /
             /      /ヽ__/
           /       /
             /      /
          /      ⌒ヽ
      ___/  / ̄ ̄`)  ノ
     (__r___ノ     (.__つ




肥前のクマ 「うるせークマーーーっ!!!」

           / ̄ ̄ ̄\
 (● )o    /_ノ  ヽ ヽノ ̄ ̄`ヽ、―ニ
      ゚   _)_) (◎) / ´`ヽ _  三,:三ー三,:
         | (_人/⌒ } ノヽ--/ ̄ ,    `   ` ̄ ̄ ̄
     。  o 。/ (   }、ー‐し'ゝL _
         | (__ン   jr--‐‐'´}    ;ーー------
         |       ヾ---‐'ーr‐'"==
       .  ヽ      /
          ヽ    く     ゴスッ!
        γ⌒´     ⌒\




豪覚和尚 「だ、誰か、お願いだからこのクマを引き取って・・・」

          / ̄ ̄ ̄ヽ
          /::::  |||||   ヽ
        /:::   __ノ::::::ゞ;;:)   ウウウ・・・
        /    ( ;:;:;:;ノ:::::<->
      /;:;:;:;;;:;  (_ _人 __)
    .///ヾ     .`┃ノ
   / /| ヽ/ / ∧ |
   / /_|  \/ / | |
  ヽ、//////)/  | |
   /  ̄ ̄ ノ   | |
____,/  )--- ヽ   ヽ つ



ある日、寺で修行に励んでいた円月に、驚くべき知らせが舞い込んできた。それは、天文14年(1545年)1月22日に父、周家を初め、龍造寺一門の主だった者達が、主家、少弐氏によって悉く討たれたとの凶報であった。これは、少弐氏が、龍造寺一門が力を付けてきた事に恐れを抱いて、老臣の馬場頼周と共謀しての事であった。一族の重鎮、家兼は筑後へと逃れた。


だが、家兼は3ヶ月と経たずに逆襲に転じた。92歳の家兼は闘志を燃やし、鍋島清久、清房父子の協力と、筑後の蒲池鑑盛の支援を受けて佐賀の地に舞い戻ると、見事、馬場頼周を討ち取って、一族の無念を晴らしたのだった。


だが、翌天文15年(1546年)、精魂尽き果てた家兼は病に倒れた。
家兼は、自分亡き後の龍造寺家の行く末を案じる。そして、寺に入っていた円月に龍造寺家を託そうと考えた。住職が手が付けられないと嘆く、その悪法師振りはかえって頼もしくさえ思えた。家兼は、円月に戦国武将としての資質を見出していた。臨終間際、家兼は、「円月を還俗させよ」ともらした。家兼は当時としては異例の高齢、93歳で波乱の生涯を閉じた。そして、家兼が最後に残したこの一言が、後の九州の戦国絵図を、大きく塗り替える事になる。


18歳だった円月は還俗して、胤信と名乗り、水ヶ江龍造寺家を継いだ。
こうして、肥前の熊は、戦国の世に出る事となった。


肥前のクマさん 「和尚、今まで世話になったクマー。これは、せめてものお礼クマー」

   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |        蜂の子だ。美味いから食ってみろクマー
  |    ( _●_)  ミ__∩    
 彡、   |∪|  、`___三)          
 / __  ヽノ /´
(___)   /
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

          __     
       /・・・・・\   
      / ・・・・・・・・・ヽ  ポンッ
      { ・・・・・・・・・ }
       \ ・・・・・・・/
         `ー一'´



 豪覚和尚 「馬鹿もん!スズメバチの巣など持って来るなあああ!!!」

          ___
          /::::::::::::::\      ブワーーーーン!
       /::::::::::::::::::::::::\
        |:::::─三三─::::::|         :∴: :;. ;. .: :`:: ∵:゛
       | ( ○)三(○)|    :゛;∴゛` ;`: :゛;:`´..;.∴;.`:':
       |::::::::::::(__人__):::|  ゛;.゛;. ; :″:: :゛;. :∵゛ ;. :'-、
        |:::::::::::::|r┬-|' ;`∵: ;`;.:`´..; ` ;.゛;.: ::゛;.゛;.
        |:::::::::::;::`ー;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.: ::゛;.″:: :゛;∵゛ ;
        \::::::::::::::::::∵∴゛;.゛;.:: `;  :; `,  ・
        >::::::::::::::::::<∴;.゛;.: ::゛;.″:: :゛;∵
       /::::::::::::::::::::::::\   
       |:::::::::::::::::::::::::::::::::| 
   
       うぎゃああああああ!!!



 豪覚和尚 「もうやだ、このクマ・・・二度と見たくない・・・」

          / ̄ ̄ ̄ヽ
          /::::  |||||   ヽ
        /:::   __ノ::::::ゞ;;:)   ウウウ・・・
        /    ( ;:;:;:;ノ:::::<->
      /;:;:;:;;;:;  (_ _人 __)
    .///ヾ     .`┃ノ
   / /| ヽ/ / ∧ |
   / /_|  \/ / | |
  ヽ、//////)/  | |
   /  ̄ ̄ ノ   | |
____,/  )--- ヽ   ヽ つ




天文19年(1550年)7月19日、胤信は隆信と改名する。

この後、隆信は様々な試練を乗り越えながら、九州を代表する大武将へと成長してゆく。


              __
            ┌┤  |
           〈 U∃   |
   ∩___∩  | └┤  |
   | ノ      ヽ !   i ̄ ̄
  /  ●   ● |  /      クマの門出を祝って乾杯────!!
  |    ( _●_)  ミ/
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /




          _ ,-、  _       ,ヘ   イェーーーイ!
         / `i .ノ / ヽ     /.  i
       _人_.ノ/  | _,,ゝ-──- ,,_ ヽ、
     /    ll    ,|ノ          ヽ  〈〈〈〈 ヽ
    /      |!、  i           ●   ヽ  〈⊃  }
  /      ./ ヽ./ ● (_●_ )    * ミノ`   , ;
./      /i    { *  ヽ  lヽ、__.  j´    j
!.      /  l.  彡、      ヽj`ー、_ `ー、   /
ヽ、   /     !    ヽ          `ー-'

          シャケだー!シャケを持ってこーい!
PR

Comment

TITLE:
NAME:
MAIL:
URL:
COLOR:
EMOJI: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT:
Password: ※1
Secret:  管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
 プロフィール 
重家 
HN:
重家
性別:
男性
趣味:
史跡巡り・城巡り・ゲーム
自己紹介:
歴史好きの男です。
このブログでは主に戦国時代・第二次大戦に関しての記事を書き綴っています。
 カウンター 
 アクセス解析 
 GoogieAdSense 
▼ ブログ内検索
▼ カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
▼ 最新CM
[06/16 田宮]
[05/25 重家]
[09/14 (名前なし)]
[05/14 重家]
[09/09 EMIKA]
▼ 最新TB
▼ ブログランキング
応援して頂くと励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログへ
▼ Amazon