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中道子山城

中道子山(ちゅうどうしさん)城は、兵庫県加古川市志方町にある山城である。標高271mの城山の山上にあって、標高は低いものの、周辺の平野は勿論、東に加古川、南は遠く瀬戸内海まで見渡せる見晴らしの良い城である。



中道子山城は、享徳年間(1452~1454年)に、播磨の豪族、赤松氏の支族である、孝橋繁広によって築かれたと見られる。享禄3年(1530年)、中道子山城は浦上氏によって激しく攻め立てられたらしく、この時のものと思われる焼土層が見つかっている。この教訓を受けて、以降、櫓台、土塁、堀切などを廻らせた大規模な改修が施されたと考えられている。天文18年(1549年)、孝橋氏は中道子山城から浅瀬山城(兵庫県佐用郡上月町)に居城を移し、それ以降の城主は不明となる。天正8年(1580年)頃、織田家部将、羽柴秀吉による播磨平定戦の折に落城したと云われるが、詳細は不明で、廃城の時期も定かではない。発掘調査では、15世紀後半から16世紀前半に使われたと見られる陶磁器や鉄製品が見つかっており、文献に残る孝橋氏の活動と一致している(中道子山城跡発掘調査報告書2)






↑麓の駐車場



麓には平時に使う、館があったのかもしれません。この先、舗装道を右折して上がって行きます。






↑登山口


舗装道の途中に登山道があります。





↑大手門






↑櫓台





↑二の丸




↑二の丸から西を望む





↑二の丸から西南を望む





↑天上見晴台前の土塁





↑天上見晴台前の土塁






↑天上見晴台




↑米蔵跡





↑本丸





↑本丸から南を望む





↑本丸から南東を望む





↑空堀





↑三の丸



中道子山城は、土塁、空堀が残る典型的な中世山城です。遺構は良好で、眺めもなかなか良いです。

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