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前田利長墓所・瑞龍寺

前田利長墓所は、富山県高岡市にある大名墓所である。前田利長(1562~1614)は、加賀前田家の二代目で、父、前田利家(1539~1599)よりは目立たないものの、堅実な政治手腕で激動の世を渡り歩き、外様大名最大の石高、いわゆる加賀百万石(119万石)を後世まで残した。その墓も大名としては最大規模で、高さ約12メートルの墓碑を中心として二重の堀と石塀で囲まれている。




↑前田利長墓所


墓域は約1万坪で、水堀と石塀で囲まれています。




↑前田利長墓所


鳥居の先には、利長の威光を称えるかのように、巨大な墓碑がそびえています。




↑前田利長墓所


この参道は、前田利長の菩提寺である瑞龍寺へと繋がっています。




↑前田利長像


この像は、瑞龍寺と前田利長墓所を繋ぐ参道にあります。




↑瑞龍寺 山門


瑞龍寺は、富山県高岡市にある寺で、前田利長の菩提寺である。元は法円寺という寺号であったが、利長の戒名、瑞龍院にちなんで瑞龍寺に改名された。正保2年(1645年)より造営が始まり、寛文3年(1663年)に完成を見た。壮大な七大伽藍を中心に、堀で囲まれた寺域は3万6千坪の広大さを誇った。実に20年もの歳月をかけた、加賀前田家の一大事業であった。


利長は生前、男子が生まれなかった事から、年の離れた異母兄弟、前田利常(1594~1658)を養子として、跡を継がせていた。利常は、30歳年長の兄に養育され、大大名、前田家の跡を譲られた事から、深い恩義を感じていた。そのため、壮大な伽藍と墓碑を建立したのだった。




↑瑞龍寺 仏殿




↑瑞龍寺 仏殿


瑞龍寺の中心で、荘厳です。かなり年長のお婆さんが、お堂内の解説をしてくださいました。




↑瑞龍寺 回廊




↑瑞龍寺 大庫理


瑞龍寺の台所を担っていました。




↑法堂


色褪せていますが、天井いっぱいに絵が描かれています。




↑瑞龍寺 石廟


手前から前田利長、前田利家、織田信長、信長夫人、織田信忠の石廟です。




↑前田利長石廟


これらの石廟の中で、利長のものが最も大きく、正面、側面には仏像も彫り込まれており、ここにも利長に対する、利常の強い崇敬の念を感じます。瑞龍寺は前田利長の菩提寺でありますが、前田家の威光を内外に示す象徴的な建造物でもあったでしょう。

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