忍者ブログ

竹田城、再訪

竹田城は、兵庫県朝来市にある山城である。標高353・7mの古城山の山上にあって、豪壮な石垣が残る、日本屈指の山城とされている。竹田城は、但馬、播磨、丹波の境目に位置する、交通上の要衝にして、戦国期から近代に到るまで莫大な銀を産出した、生野銀山の支配権も有していた。



竹田城の正確な築城年代は不明で、嘉吉3年(1443年)、山陰の雄、山名持豊(宗全)によって築かれ、初代城主として、太田垣光景が配されたと云う。そして、太田垣氏は、山名氏の重臣として、代々、竹田城を統治した。永禄12年(1569年)、織田家の部将、木下秀吉が但馬に侵攻を開始し、生野銀山から山名氏の本拠にあたる此隅山城まで、10日間で18城を落とした。この時、太田垣氏は竹田城共々、秀吉に降伏したと思われる。永禄13年(1570年)、太田垣輝延が七代目城主となった。しかし、天正3年(1575年)、隣国、丹波の雄、荻野直正の侵攻を受けて、竹田城は落城する。



主筋の山名祐豊は織田家に援軍を求め、これに応じる形で明智光秀が荻野直正を攻め立てたので、輝延は竹田城に復帰する事が出来た。しかし、これ以降、山名祐豊と太田垣輝延は織田家との確執を深め、毛利家に組して、織田家に敵対する。太田垣氏の場合は生野銀山の支配権を巡って、織田家と対立したらしい。 これを受けて、天正5年(1577年)、羽柴秀吉は但馬に侵攻し、竹田城を攻撃した。輝延は敵わずと見て城から退散し、秀吉は、弟、秀長を竹田城代として入れた。しかし、翌天正6年(1578年)、播磨の別所氏が蜂起した事から、秀長は援軍に向かわねばならなくなった。その隙を突いて、輝延は再び、竹田城に返り咲く事が出来た。



天正8年(1580年)、播磨を平定した秀吉は、次に但馬を平定すべく、秀長を差し向けた。秀長は瞬く間に但馬を席巻して、輝延も竹田城を追われた。輝延のその後は不明で、太田垣氏は完全に没落する。秀長は、家臣の桑山重晴を1万石の竹田城主とした。天正13年(1585年)、桑山重晴は移封され、赤松広秀(斎村政広)が2万2千石の竹田城主となった。慶長6年(1600年)、関ヶ原の戦いが起こると、赤松広秀は西軍に属し、丹後田辺城攻めに加わった。しかし、本戦で西軍が敗れた事から、広秀は降伏して、東軍による鳥取城攻めに加わった。この時、広秀は城下を焼き討ちして大火を招いた事から、戦後、徳川家康から切腹を命じられる。竹田城は接収されたが、その後、用いられる事なく、廃城となった。






↑竹田城下


竹田城は、昔は山上近くまで車で行けましたが、近年は史跡保護の観点から、中腹、あるいは麓からバスに乗るか、徒歩で登って行く形となりました。尚、山上には料金所があって、500円の入城券を購入する必要があります。私は麓の竹田駅近くにある、竹田まちなか観光駐車場に車を停め、そこから歩いて山頂まで登って行きました。






↑登山口


登り始めたのは8時20分で、山頂に着いたのは8時50分でした。















↑天主台から北を望む






↑天主台から東を望む






↑天主台から南を望む





↑天主台を望む






↑天主台を望む





↑麓から竹田城を望む


私が竹田城を訪問するのは、これで三度目と記憶していますが、いつ訪れても、見応えがあります。また、季節によってその景観も大きく変わるので、晩秋の雲海、冬の雪化粧も見てみたいです。

PR

Comment

TITLE:
NAME:
MAIL:
URL:
COLOR:
EMOJI: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT:
Password: ※1
Secret:  管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
 プロフィール 
重家 
HN:
重家
性別:
男性
趣味:
史跡巡り・城巡り・ゲーム
自己紹介:
歴史好きの男です。
このブログでは主に戦国時代・第二次大戦に関しての記事を書き綴っています。
 最新記事 
 カウンター 
 アクセス解析 
 GoogieAdSense 
▼ ブログ内検索
▼ カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
▼ 最新CM
[03/14 お節介爺]
[05/12 杉山利久]
[07/24 かめ]
[08/11 重家]
[05/02 通りすがり]
▼ 最新TB
▼ ブログランキング
応援して頂くと励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログへ
▼ 楽天市場