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肥前の熊 「慶誾尼の読み」

2010.04.18 - お笑い歴史街道

龍造寺隆信は、天文15年(1546年)に18歳で家督を継いでから、悪戦苦闘しつつも、肥前において、徐々に頭角を現しつつあった。龍造寺氏の勃興は、隆信の力量あってのものだが、優れた家臣の力によるところも、また大きかった。その中でも、鍋島清房は家臣の最有力者にして、最大の忠臣であった。また、その息子である、直茂は俊英との誉れが高かった。そこで、隆信の母、大方殿(慶誾尼)は、龍造寺家と鍋島家との結び付きを更に強めんとして、清房にある縁談を持ち掛けた。清房の妻は、天文18年(1548年)に亡くなっていた事から、大方殿はその後妻に、龍造寺家の器量良しを紹介しようと持ち掛けたのである。




大方殿 「清房殿、わしが器量良しの女子を紹介して進ぜよう」

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清房 「なんと!このわしに嫁を紹介して頂けるのか!?大方殿のお眼鏡にかなった女子なら問題ない。この縁談、有難くお受け致す」
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清房 「器量良しの花嫁、早く来ないかな~」

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      \      `ー'´      / +
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       . \ /___ /

 

 

弘治2年(1556年)、鍋島清房の元へ、花嫁が到着した。だが、その花嫁とは、48歳の大方殿その人であった。

 

 

大方殿 「はいよ、お待たせしました。私が器量良しの花嫁ですよ。あ・な・た

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 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ
   ∧./// ,,ノ(、_, )ヽ、,,/// l    気持ちは乙女です
  / キ   .´トェェェイ`   /ヽ、   うふっ♪  
 ./   ヽ 、  .|,r-r-|  /   ヽ
 /    ヽヽ `ニニ /      |
       `\\//

 



清房 「おっ、大方殿!!」
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                /_ノ  ヽ、_\.      ━━┓┃┃
         ,. -- 、,  o゚((●)) ((●))゚o        ┃   ━━━━━━━━
     ,―<,__    ヽ::::⌒(__人__)⌒::::: \     ┃               ┃┃┃
    /          ヽ ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                     ┛
   __|           }。≧       三 ==-
  / ヽ,       / {  -ァ,        ≧=- 。
  {    Y----‐┬´   、レ,、       >三  。゚ ・ ゚
 /'、  ヽ    |ー´    ヽ`Vヾ       ヾ ≧
.{  ヽ  ヽ     lヽ_!´    ヽ。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・
 ',  ヽ  ヽ    ,/     }
  ヽ  ヽ  、,__./    __/
   \  ヽ__/,'  _ /
     \__.'! 〈  _, '
           ̄

 



当主の母が、その家臣の下へと嫁ぐ。諸人からは、その破天荒な行動をそしる声も挙がったが、大方殿は意に返さなかった。こうする事によって、龍造寺家と鍋島家が固く結びつくと共に、直茂が隆信の義弟となり、その力を尽くさせる事になると信じていたからである。

 

 

肥前のクマさん 「直茂よ、これよりは我が義弟として、大いに働いてもらうクマー」

              ∩___∩
            /  ノ   \  ヽ    
            | ●    ● |    
          彡   (_●_)    ミ   頑張れば褒美に
           /、   |∪|    ,\    シャケをあげるクマー  
          /.|     ヽノ    | ヽ
       ,,/-―ー-、, --、   .|_,|
    r-、,'''";;:;;:;::;;;;:;;::;:;:;;::;:;`'- /_,l,,__ )
   |,,ノ;;:;r'" ̄ ゙̄^"`Y'-、;;;::;:;::;:;:;:;::;:|
    .ヽ,′       ;   `"";;;;;⌒゙')
     ´`゙'''''''''''‐-‐'"`‐-‐'"゛  `゙´
              |  .∥ /
            ("___|_`つ

 

 

直茂 「ふざけんな!何で俺が、クマを義兄キと呼ばなきゃなんねーんだよ!」

             .,..-──- 、           
            r '´. : : : : : : : : : :ヽ           
          /.: : : : : : : : : : : : : :: ヽ  シャケなんかいらねーよ
          ,!::: : : : : ,-…-…-ミ:: : :',        
          {:: : : : : :i  ,;ノ;´:`ゞ、i: : :.:}   ∩─ー、  
         .{:: : : : : :|  ェェ;;;;;;;ェェ|: : : } / ●   `ヽ 
             { : : : : ::|    ,.、 .| : : :;!/  ( ●  ● |つ  
          ヾ: :: : :i   r‐-ニ┐| : : :ノ|  /(入__ノ  ミ
            ゞイ!   ヽ二゙ノ イゞ,.‐rニ(_/  ∪ノ
            / ̄ \`ー一'/ - -l\___ノ
            / /⌒ヽ \//ヽ  二}    \_
          /  / /  \//\ ヽ/      :、
          |  |/  / `´ヽ \/i        \
         |  \/  /lヽ ヽ /.|       i'  i
         |    \/ /| ヽ /  |       |  |
          |     \/ |  /   |       |  |
           |      `ー-ノ i    |       |  |

 




肥前のクマさん 「ははは!本当に生意気で可愛い義弟クマー!」

       ∩___∩  
       | ノ      ヽ  ∫   愛い奴!
      /  ●   ●| riii=      愛い奴!
      |    ( _●_)  ミ「 ノ     
     彡、   |∪|   、`\              
      (⌒  ヽノ  r⌒ !  〉
       ヽ弋      (` ー'
       〔勿\     ヽ      _ /- イ、_   ベキ
           )  r⌒丶)   /: : : : : : : : : : : (
 ドカ   ドカ  /   !   |' /: : : : ::;:;: ;: ;:;: ; : : : ::ゝ       ボキ
   ドカ    /   /|  l|  {:: : : :ノ --‐' 、_\: : ::}
         (    く  ! ~l   {:: : :ノ ,_;:;:;ノ、 ェェ ヾ: :::}
       ドカ   \  i   | ∥  l: :ノ /二―-、 |: ::ノ  ぴぎゃあ!
        ,__>  ヽヽ从/ /   //   ̄7/ /::ノ
        ⊂ _ ⌒ヽ从  ⊃〉(_二─-┘{/ ̄⊃

 




直茂 「やりやがったな、こんにゃろー!」
 

       ,..||-ノ─ソ彡〈〈〈〈 ヽ
     &. : : : : : : : : : ミ〈⊃  }
    ミ.: : : : : : : : : : : : : :  |   |
    ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : :|   |         ∩___∩
   三 : : : :i ;;;/:'  '⌒' i: : : |   |        | ノ --‐'  、_\ 
   .{:: : : : |:::+;;;  ェェ .|: : : : ニ  !   ,,・,_  / ,_;:;:;ノ、  ● |
    { : : : :|ヾ  ,.、   |:: : : :; ! / ’,∴ ・ ¨ |    ( _●_)  ミ
 / ヾ: :: :i r‐- ┃┐.| : : :ノ/、・∵ ’    彡、   |∪|   ミ
/ __ゞイ!ヽ┃ニ゙ノ イゞ‐            /     ヽノ ̄ヽ
(___)     /`'            /       /\ 〉 ぐはあっ
              ドゴオッ!

 




肥前のクマさん 「このクソ生意気義弟!喰らえクマーっ!!」

直茂 「うるせーっ!この馬鹿グマ義兄キィ!!」

                           _/- イ、_
                         /: : : : : : : : : : :(
                       /: : : : ::;:;: ;: ;:;: ; : : : ::ゝ
   ∩___∩             {:: : : :ノ --‐' 、_\: : ::}
   | ノ  u   ヽ__         {:: : :ノ ,_;:;:;ノ、 ェェ ヾ: :::}
  /●  ,_;:;:;ノ〈〈〈〈  ヽ一――――ヽl: :ノ /二―-、 |: ::ノ
  |  (_●_) u    ⊂ノ_______| //   ̄7/ /::ノ’,∴ ・ ¨
 彡、  |∪|    ミ______ノ  〉〉〉〉(_二─-┘{/ 、・∵ ’’ ・ヽ
’,∴ ・ ¨ノ    /        ヽ⊃ /、//|  ̄ ̄ヽ
 、・∵ ’__  /            /   // |//\ 〉
    ___)/            /    //   /\ /
            ドガアッ!!!
        




大方殿 「2人共、本当に仲が良いのう。これからは一致協力して、戦国の荒波を乗り越えていくんじゃぞ」

        ___  o
       ( ;;;;;_;;;;; )/'''
     丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
    /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
   ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
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  .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l
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 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ   
   ∧.   ,,ノ(、_, )ヽ、,,   l     ふふふ
  / キ   `-=ニ=- '   /ヽ、
 ./   ヽ 、  `ニニ´  /   ヽ
 /    ヽヽ、_ ___ /      |
       `\\//

 

 

ちなみに鍋島清房と、大方殿との夫婦関係は仲睦まじいものであったとか。

天正13年(1585年)、鍋島清房が死去すると、大方殿は落飾して慶誾尼と号する。この女傑は通称、慶誾尼と呼ばれる事が多い。天正15年(1587年)、豊臣秀吉による島津攻めの際には、慶誾尼は秀吉宛てに酒肴を送って陣中見舞いをし、さらに盛大な炊き出しをして、秀吉軍を供応した。秀吉はその気配りに「さすがは、龍造寺後家よ」と云って感嘆し、礼状を送って感謝の意を伝えた。慶誾尼のその人となりは、天下人も認めるところであった。

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