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大垣城

大垣城は、岐阜県大垣市にある平城である。その築城年は詳らかではなく、明応9年(1500年)に竹腰尚綱によって築かれたとも、天文4年(1535年)に宮川安定によって築かれたとも云われている。大垣は美濃から近江へと通じる街道脇にあって、尾張との国境にも近い交通上の要衝であった。そのため、戦国時代には尾張の織田家と美濃の斉藤氏によって争奪戦の的となっている。戦国の興亡をそのまま表すように、大垣城の主は入れ替わり立ち代わりしつつ、徐々に増改築が加えられていった。そして、慶長元年(1596年)には、大垣城主の伊藤祐盛によって、四重四層の優美な天守閣が築かれたとされる。


慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、大垣城は石田三成を始めとする西軍の拠点となった。関ヶ原での決戦後も三成の妹婿である福原長堯らが大垣城に篭もって抵抗を続けたが、城内に裏切り者が続出した事によって、9月23日に開城する。この時、城内にいて攻防の模様をつぶさに目撃していた三成の家臣の娘は、後年、尼僧となってから、その体験を生々しく語り伝えている。これが「おあむ物語」であり、おあむとは尼僧の敬称の事である。それによれば、天守閣で鉄砲玉を鋳ったり、生首にお歯黒を塗って身分の高い武士に見せつけるよう頼まれたり、その血生臭い生首を並べた側で寝起きをした事などが語られている。それから、14歳の弟が鉄砲玉に当たって死んだ事や、落城後の自身の苦労なども語られている。


関ヶ原戦後、徳川幕府は大垣城には譜代家臣を置き続け、寛永12年(1651年)からは同じく譜代の戸田氏鉄を配し、以後、明治の世を迎えるまで戸田氏による統治が続いた。大垣城の天守閣は廃城令からの破壊を免れ、昭和11年(1936年)には国宝に指定されたが、昭和20年(1945年)7月29日、米軍機による大垣空襲を受けて、天守閣は惜しくも焼失してしまう。昭和34年(1959年)、大垣城天守閣は鉄筋コンクリート製で復元された。往時の大垣城は3重の堀を巡らせた大城郭であったが、現在は都市開発が進み、僅かに残された遺構が市街の影にひっそりと佇むのみである。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家



大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑水之手門跡


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑鉄門跡


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑復元天守閣

鉄筋コンクリート製の天守閣です。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑展示品の火縄銃


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑天守閣からの眺め

眺望はいまいちでした。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑おあむの松

おあむ物語の尼僧と直接の関係は無さそうですが、誰言うとなくこう呼ぶようになったそうです。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑明治29年(1896年)の洪水跡

石垣に破線が入っていますが、そこまで水で溢れたそうです。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家>

↑戸田氏鉄の石像

長らくこの地を統治した大垣戸田家の初代藩主です。


大垣城
大垣城 posted by (C)重家

↑在りし日の大垣城

昔の大垣城は壮大な造りでしたが、残念ながら現在の大垣城には見所と呼べるものは少ないです。大垣城だけに限らず、都会の城に残されるのは歴史のみですね。

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